映画「聲の形」内容ネタバレと解説!橋の上の手話で小指や手を握る意味は何?

映画「聲の形」はヒロインの西宮硝子が聴覚障害ということもあり、手話のシーンがたくさんあります。

大体はセリフの中で石田将也たちが手話の解説を入れているのですが、そうじゃないシーンがありました。

石田将也が病院で目を覚まし、橋の上へ行って西宮硝子と手話で会話をする場面です。

2人が橋の上で座り込んで、石田将也が西宮硝子の手を取り、手を握ってあげているのは、あれは手話でしょうか?

それと西宮硝子が小指を絡ませているのはどんな意味があるのかも気になります。

 

この他にも気になった場面と言えば、映画のラストシーンで暗闇の中で小さな光らしきものがあり、なんだか光の中に何かがあります。

あれはなんだったのだろうと、しばらく考えるほどでした。

ここでは、

  • 橋の上の手話の意味
  • ラストシーンの小さな光について

などを紹介していきます。

映画の内容や原作についてもネタバレもございますので、ご注意くださいね。

映画「聲の形」の橋の上の手話はどんな意味?

自宅のマンションのベランダで自殺を図った西宮硝子を救い、石田将也が転落して病院に運ばれます。

意識を取り戻した石田将也が橋の上で西宮硝子と再開するシーンについて、手を握ることや小指を絡ませる意味は何なのか調べました。

まずは両手を握る形についてです。

友達を表しているとのことでした!

次に小指を絡ませるのは約束を表しています。

橋の上の上のシーンは、石田将也が「生きるのを手伝ってほしい」と西宮硝子に伝えて手を握っています。

私の考えとしては、

友達だからお願いしたい。それは「生きるのを手伝ってほしい」という願いであり、石田将也が西宮硝子の手を握って、手話の友達の形にしたのではないでしょうか。

辛いことがあっても、前を向いて生きようとする思いを伝えたい。

自殺を図った西宮硝子に対する言葉だったのかもしれません。

石田将也の意図を汲み取った西宮硝子が「うん。分かった。約束する」

という返事を、小指を絡ませて表現しているのではないかと感じました。

2人が生きていくことを前向きに誓ったシーンだったと思います。

映画「聲の形」ラストシーンの光はどういう意味なのか?

文化祭でラストシーンへ向かっていきます。

仲間と呼べる友人たちと一緒に文化祭を見て回ることになった石田将也が、人々で賑わっている校庭の中で物語が終わっていきます。

最後に暗闇の中で光を思わせるようなものが出てきます。

一体、何を表現したかったのでしょうか。

調べていくと、映画「聲の形」で音楽を担当された牛尾憲輔さんのインタビューがヒントになっているような気がしました。

作中の季節は秋だけど、将也があたたかい光に気付いていく話だから、ラストのイメージは春なんです。

引用元:ライブドアニュースより

この記事を読んだ時に「なるほど!」と思いました。

文化祭で暖かい日差しの中、カラフルな紙吹雪は、石田将也にとってようやく春が来たことを表す場面だと感じたのです。

映画「聲の形」ラストシーンを考察

石田将也が耳を塞いでいた手を離すことについて

周囲に心を開こうとした瞬間のイメージではないでしょうか。

周囲の人々の顔からバツ印が取れるのは、石田将也が他人を受け入れたのを描いていると思いました。

手を塞いでいたのは過去であり、手を離した瞬間が現在であるとも考えられます。

 

仲間や家族の笑顔で石田将也が泣く意味について

周囲を受け入れた石田将也が目にしたのは、世界は暖かく色鮮やかな風景と、周りにいる仲間や家族たちの笑顔です。

自分のいる世界はとても明るく優しいものだった。そのことに気付いたことを涙で表現しているのではないでしょうか。

映画「聲の形」ラストの光についての考察

ラストシーンで出てきた暗闇にポツンと光についてです。

いきなり原作のネタバレになるのですが、原作のラストシーンは石田将也が小学校の同窓会であり、会場の扉を開けるところで終わります。

石田将也にとって小学校時代は苦い経験が多くありました。

扉を開けるということを「可能性を開ける。それは生きている限りいつだって」と石田将也が心の中でつぶやくシーンがあります。

ということは、可能性は未来や希望も示しているのではないでしょうか。

映画のラストに出てきた光は石田将也の希望などが芽生えた瞬間を表していると思います。

そして、この光というのは「生きるのを手伝ってほしい」という石田将也なりの形であり答えだと感じました。

また光の中には人影のようなものが見えます。

石田将也の未来にひとりじゃないことを指しているようにも見えますね(*^^*)

まとめ

橋の上での手話のシーンは、

手を握るのは友達を表し、小指を絡めるのは約束であるということが分かりました。

石田将也が「生きるのを手伝ってほしい」のセリフの後に、西宮硝子の手を友達の形にしたのは、友達だからお願いしたい。という意味が含まれているのではないかと思います。

同時に、前向きに生きることを西宮硝子に伝えたかったという意図もありそうです。

石田将也の意図を汲み取った西宮硝子は「分かった。約束する」と返事をしました。

 

ラストシーンの光については、

周囲に心を開いた石田将也が、自分にとっての希望などが芽生えた瞬間を表しているのだと思いました。

この光というのは「生きることを手伝ってほしい」という石田将也なりの形や答えを表現しているのではないでしょうか。

この映画は序盤でいじめの描写がありますが、生きることや周囲の温かさを感じることのできる映画だと思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました!