映画「聲の形」では京都アニメーションが制作し、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞などを受賞した話題作でもありました。
原作のマンガは「週刊少年マガジン」で連載されていて、マンガ大賞や手塚治文化賞新生賞などを受賞した作品です。
海外でも映画「聲の形」は評判もよく「この映画はクオリティがとても高く繊細であり美しい」と称賛されたほどです。
映画「聲の形」の監督は山田尚子さんで、京都アニメーションの人気作「けいおん!」の監督もされていました。
そんな映画を観ていて気になったのは、ヒロインである西宮硝子の補聴器の弁償についてです。
主人公の石田将也の母が170万円という大金を、西宮硝子の母親に渡したあとの場面なのですが、
石田将也の母親、戻ってきたら首から胸元にかけて、服に血が付いているシーンが気になりました。
どうやら耳をケガしたようです。
親の話し合いで、おだやかに話が進まなかったのだろうかと不安になる場面でもありました。
一体、何があったのでしょうか。
ここでは、
- 石田将也の母親から血が出ていたのはなぜか
- 西宮硝子の母親と何があったのか
- 傷あとを確認できるシーンについて
- その後ピアスはしているか
などについて紹介したいと思います。
ネタバレを多く含んでいますので、まだ映画や原作を見ていない方はご注意くださいね。
石田将也の母親が補聴器代170万を弁償することになった経緯は?
映画版でも原作でも、弁償することになった経緯について書かれています。
西宮硝子という聴覚障害のある女の子がクラスで浮いた存在であり、仲間という意識がクラス内で芽生えず「イジメ」という行為に走っていきます。
その中でも主人公である石田将也の行動はひどく、補聴器を教室の窓から投げたりすることがありました。
クラスの子どもたちは、石田将也の行いを止めようとせず助長するような言動も描かれていました。
補聴器の弁償に発展したのは、校長先生から西宮硝子の母親から連絡があり、その内容が教室で伝えられます。
「いじめられているのではないか。半年間の間に補聴器が壊れたり紛失することが続いている」ということでした。
犯人探しのような展開になるかというところで、担任の先生が石田将也を名指しします。
「なあ、石田。お前だろう」
この一言が決定打となり、その日のうちに学校から石田将也の母親に連絡が入って170万円を弁償することになるのでした。
石田将也の母親から血が出ていたいのは?
石田将也の母親が補聴器の弁償代として170万円を西宮硝子の母親に手渡すために公園へと入っていきます。
戻ってきた時に、服に血が付いていました。
聲の形の石田くんのお母さん
どうしてこのシーン(硝子ちゃんママに謝りに来たシーン)で血が出てるの?
ピアス付けてたから、ピアス関係…?#聲の形 pic.twitter.com/OXz2o3N0u8— 赤井狐@併せ募集中 (@okitune0628) August 3, 2019
「しょうちゃん、これからはいい子にするんだよ。いい?」
という台詞のあとに、右耳から出血しているのが分かり、その右耳にはピアスは付いてはいません。
ピアスによって耳たぶが傷ついたという印象がありますが、物語の中で説明はありませんでした。
映画「聲の形」石田の母親と西宮母との間に何があった?
耳から血が出るほどのケガです。一体なにがあったのか気になりよね。
調べてみたところ、
石田将也の母親が自分でピアスを引っぱったようです。
というのも、公式ファンブックで原作者である大今良時さんが「同じ痛みをもって償う」として、自分でやったのかもしれないと答えています。
原作者でもあえて断言はしなかったということで、映画でも母親の耳から血が出たシーンについての原因に触れていません。
ネットでは、耳から血が出ているシーンについて、西宮硝子の母親が怒りに任せて、結果として石田将也の母親のピアスを引っ張ったのではないか。
そんな声が映画を観た人だけではなく、原作を読んだ人からもSNSにありました。
聲の形1巻を読み返して気付いた 136ページの石田のお母さんをよく見るとピアスを千切られて耳から血が出ている きっと西宮のお母さんがやったのだと思う なんだか泣けた
— はるなつあきふみ (@wincomen) July 19, 2014
楽しみにしてた聲の形1巻読んでるけど137Pのお母さんの右耳血でて…る?その後から右耳のピアスなくなってるし、西宮ママ…?
— ビス (@Biss117) November 25, 2013
聲の形、第三話見返してよく見たら石田のカーチャン右耳血出ててイヤリングとれてる……西宮母にやられたんだろうな…
— た介 (@BigotVinus) August 28, 2013
聲の形って、石田母と西宮母が話し合った後の石田母の「いい子にね」って笑顔のコマで髪で隠れて血の描写がピアス引き千切られたのかなって思ったし、石田の高校の友達に「友達の定義」を質問した時のポテトの角度が気取ってるし2巻後半の親友発言と騒ぎぶりでこいつヤベェかもとか思ったし
— みつは (@Gitimalya) April 17, 2014
西宮硝子の母親が原因ではないかと言われるのはどうしてでしょうか?
それは、西宮硝子の母親は、原作のマンガや映画の中で石田将也と植野直花にビンタをしているのす。よって「ビンタをするキャラクター」として定着してしまったのが原因ではないと思います。
状況はどうあれ自分の子供と同じ年齢の子にビンタをするほどです。
ならば、我が子をいじめられた感情が爆発して、石田将也の母親のピアスを衝動的に取るなんていうことは、見る側には想像できてしまう展開かなと感じました。
石田将也の母親の耳(傷あと)はどこのシーンで見れる?
石田将也がバイト代などで貯めた170万円を母親に返した翌朝、朝食のシーンで確認することができます。
なんで死のうとしたのかと問い詰めたあと、
「死ぬのやめるって言わなければ、燃やすわよ。あんたが汗水たらして稼いだ170万!」
のセリフのあとに石田将也の回想シーンが始まります。
その回想シーンは「しょうちゃん、これからはいい子にするんだよ。いい?」と母親が言う場面で、生々しいのですが傷を負ったところが分かります。
この朝食のシーンでは現在の傷あとの様子も確認することができます。
石田将也の母親はその後ピアスをしているの?
傷ついてしまった右耳はピアスを付けておらず、ずっと反対側の左耳のみにピアスをしているようです。
傷によってピアス穴は塞いでいるのかもしれませんし、当時のことを強く思い、左耳にはピアスをしないようにしているのかもしれません。
まとめ
石田将也の母親は自分からピアスを引っ張ったため、耳たぶから血が出るほどの傷を作ったようです。
西宮硝子の母親が原因ではないかという声もありましたが、それは「ビンタをよくするキャラクター」という印象が強かったせいではないかと思いました。
原作でも映画でも、どうして耳から血が出ることになったのかについては触れていません。
公式ファンブックで、原作者であるる大今良時さんが「同じ痛みをもって償う」として、自分でやったのかもしれないと答えています。
石田将也の母親はケガをした耳にはピアスをすることはなく、反対側の耳だけにピアスをしているようです。
傷あとは、石田将也が母親に170万を返した翌朝の朝食のシーンで確認することができます。
最後まで読んでくださりありがとうございました!