「コクリコ坂から」ネタバレ解説!メルと俊は兄弟じゃなかった?父親についても解説!

ジブリ映画「コクリコ坂から」は1963年(昭和38年)の横浜が舞台となっています。

昭和30年代の日本を感じる描写が多いのも特徴のひとつですよね。

なんといっても主人公の松崎海(メル)と風間俊との純愛とも言えるストーリーにも目が離せません!

ですが気になるところといえば、メルと俊は兄妹なんですよね。

それと、どうしてメルと呼ばれているのか不思議なんです。

メルの母親である良子も言っていたように、兄妹のことについては「ちょっとややこしい話し」であり、1回見ただけでは事情がよく飲み込めかなったりして、モヤモヤとしていました。

ということで、疑問を解消するためにジブリ映画「コクリコ坂から」をもう一度見てみました!

  • メルと呼ばれているのはなぜ?
  • 兄妹じゃなかったって本当?
  • 俊の父親について
  • ラストシーンの解説

などについて紹介していきます!

なお、この記事では映画「コクリコ坂から」のネタバレがありますのでご注意くださいね。

映画「コクリコ坂から」で海がメルと呼ばれるのはなぜ?

https://twitter.com/mino2059/status/1294278578721271808?s=20

自宅兼下宿でもあるコクリコ荘を切り盛りしている、しっかり者の松崎海さんです。

主人公の松崎海がメルと呼ばれているのは、フランス語で海を訳すとラ・メールのメールを短くして「メル」となったそうです。

映画ではメルの由来について触れていませんが、原作のマンガではコクリコ荘の下宿人である北斗(研修医)によって説明されていました。

「コクリコ坂から」メルと俊は兄弟(妹)じゃなかった?

調べた結果、メルこと松崎海と風間俊は血の繋がりはないものの戸籍上は兄妹であることが分かりました。

https://twitter.com/kinro_ntv/status/1295165930268327936?s=20

コクリコ荘の下宿人である北斗(研修医)の送別会で俊を招待します。

メルが自分の父だと紹介して見せた写真を見せて以降、俊はメルに対して態度がそっけなくなりました。

メルが「嫌いならそう言って!」と俊に詰め寄ったところ、メルが見せた写真と同じものを持っていたのです。

映画の中で、俊が市役所で戸籍を確認し、海とは兄妹だと言っているセリフがあります。

映画「コクリコ坂から」風間俊の父親は誰?

風間俊の父親はというと、

  • 養父(育ての親):風間明雄
  • 実父(戸籍上の父親):澤村雄一郎
  • 本当の実父:立花洋

となっています。
では、俊が風間家の養子になるまでを時系列で整理すると、

  1. 立花洋の妻が俊を出産してからすぐに亡くなる
  2. 立花洋が引揚船の事故で亡くなる
  3. 俊を引き取った澤村雄一郎は、実子として役所に届け出る
  4. 澤村雄一郎が風間夫妻へ俊を託す
  5. 俊は風間夫妻の養子として届けられる

こうして俊は風間姓となったわけです。

突然生まれたばかりの赤ちゃんを澤村雄一郎は「立花の子だ」と言って自宅に帰ってきました。

両親が他界し親戚すらいない子は孤児院に行くしかありません。

孤児院に行くのを不憫だと思ったのと、親友の子供であるからこそ、澤村雄一郎が引き取ったと考えてよいのではないでしょうか。

しかし、自分の子供として届け出たのはいいのですが、澤村雄一郎と妻の良子は俊を育てる余裕がなく、良子のおなかには海もいます。

船乗り仲間で子供がほしいと願う夫婦がいたので、俊はその夫婦の風間家の養子になりました。

「コクリコ坂から」のラストシーンについて解説!

カルチェラタンの存続をめぐり、理事長が学校へ訪問した時に、メルと俊は小野寺善雄に会うため学校を抜け出します。

物語の中で何度も出てくる写真の中の一人で、立花、澤村、そして小野寺。この3人は親友でもありました。

俊の養父である風間明雄が俊の出生について「彼なら詳しいことを知っているそうだ」と言い、俊に会いに行くように勧めるのです。

小野寺はメルと俊に会うと「君が立花の息子か。そして、澤村のお嬢さんか。立派になった」
と2人に言います。

3人は甲板に出て、改めて俊に父親は立花洋だと伝えるのです。

立花が亡くなったとき、小野寺は海に出ていてが、日本にいたなら澤村と同じ(俊を引き取る)ことをしただろうとも言っていました。

最後に小野寺は「立花と澤村の息子と娘に会えて嬉しい。ありがとう。こんなに嬉しいことはない」と目に涙を浮かべます。

そして3人は手を握り合うのでした。

小野寺にとって目の前にいるメルと俊は親友の忘れ形見です。

写真撮影で3人が「俺より先に死ぬなよ」と互いに言った仲でもあります。

親友の子どもたちに出会えたことを心から感謝しているのではないでしょうか。

まとめ

主人公の松崎海がメルと呼ばれているのは、、フランス語で海を訳すとラ・メールのメールを短くして「メル」となったそうです。

メルと風間俊は血の繋がりはないものの戸籍上は兄妹であることが分かりました。

俊の父親はというと、

  • 養父(育ての親):風間明雄
  • 実父(戸籍上の父親):澤村雄一郎
  • 本当の実父:立花洋

となっています。

ラストシーンでは、メルの父親である澤村雄一郎と俊の本当の実父である立花洋の親友である小野寺が登場します。

小野寺によって改めて俊は立花洋の息子だと告げられるのです。

親友の忘れ形見とも言えるメルと俊に出会えて、小野寺が心から感謝をし、3人で握手を交わしたのでした。

血の繋がりはないけど、メルと俊は戸籍上で兄妹となっています。

最後まで読んでくださりありがとうございました!